京都市山科区の店舗のグリストラップ洗浄

『ここです』と案内された厨房の中で指差されたのは丸い桝蓋。

グリストラップ詰まり

え、これってグリストラップではないのでは…？

う～んと思いつつ蓋を開けると確かに油脂分が桝一杯に溜まっていました。

しかもバスケットすらついていません。

そのためか、たまたま掃除の際に落ちたのか、シンクの菊割れゴムも中に落ちていました。

とにかく洗浄が必要なことは間違いないので早速清掃開始。

グリストラップ洗浄中

丸い排水桝のため油脂を回収するためのザルが上手いこと入りません。

もう確実なのは作業者の【手】でした(笑)

グリストラップ洗浄後

油脂を取り除いた後、中の水も入れて替えて綺麗な状態を確認すると、確かに排出配管にエルボーらしき部品が付いていて、これも洗浄しました。
エルボーとは【L】の字に曲がった配管で、先端が水面下に位置することで水面上に浮いた油脂を排出配管に流さないようにするための部品です。

ただ、このエルボーは水面下にほんの数センチ沈んでるだけ。
これでは水面に少し油脂が膜を張り出したらあっという間に排出口を詰まらせてしまうだろうな…と。

はっきり言ってしまうとこれはグリーストラップとは名ばかりでただの排水桝をどうにかグリーストラップに見立てて、エルボーを付けたことで少しだけ油分の分離槽の役割を持たせたという物になります。

元々飲食用のテナントではなかったテナントを飲食店用に認可を得るために、本来はグリーストラップを設置しなければならないところ、工事費用を抑えるための苦肉の策だったのではないかと予想。

ただこれで認可が通っているのであればそれはそれで何も言うことはありません。

油脂の分離槽としては脆弱なため清掃はまめに行わなければなりませんよ～とアドバイスして作業を終えました。

ご参考になれば幸いです。

補足後記：
このブログをTwitterにて公開したところ、フォロワーの設備業者さんでらっしゃる【やすき（今井設備）】様より下記のアドバイスをいただきました。

これも一応グリストラップですよとのこと。

調べてみると、ありました！おそらくこれで間違いないかと思われます。

前澤化成工業株式会社

前澤化成工業株式会社製の分離マスです。

加筆して補足しておきます。

当社、コジワンサービス株式会社では、店舗・工場・ビルテナントの美観向上・維持、空調機器のメンテナンスから、あらゆる店舗・施設設備の管理を総合的に支援するサービスを行っております。

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