隠蔽配管のドレンホース詰まりを解消
枚方市のクリニックにてエアコンからの水漏れ対応
数年前から毎年エアコン洗浄をさせていただいているクリニックさんから急遽のご相談の電話、
『薬品庫のエアコンが水漏れしているの見て欲しい』
とのご依頼。
薬品庫のエアコンは初めてで、見に行ってみると4畳半ほどの薬品庫は壁紙も貼っていないボード材むき出しの壁面で、エアコンからは水が垂れた筋の跡が何本かついていました。
薬品庫なので夏場は30℃を越えないように保っていなければならずほぼ24時間冷房とのこと。
しかし、狭い(笑)
目立ちたくて写真に写っているわけではなく、守秘義務もあるので写していませんがエアコンの前に立とうとすると大きな薬品タンクがあってエアコンに頬ずりしそうなぐらいの近さで作業するしかなかったのです(;^ω^)
水漏れの原因は色んなパターンがあるのですが、今回は明らかにドレンパンから水がオーバーフローしている形跡があり、ドレンパンに水がヒタヒタに溜まっていてドレンホースへの排出が出来ていない、ドレンホース詰まりの状態でした。
マンションや民家なら外にあるドレンホースの出口に回ってホースの先端からドレンバキュームで吸引すれば詰まっている箇所が抜けるのですが、今回は商業ビルの3階。
エアコンの裏は隣のビルとの隙間で外に回り込むことも出来ません。
1階から見上げてもドレンホースをどこに出しているのが目視することすら出来ません。
室内からもドレンホースはボード内に入って隠蔽配管でどこに行っているのかわかりません。
仕方ないのでエアコンを分解し、中からやるしかあり有りません。
ドレンパンを分解してドレンパンと繋がっているドレンホースを抜いてそこからドレンバキュームでドレンホースをフラッシング洗浄しました。
手応えあり‼詰まりが解消された手応えがありました。
ドレンパンを洗浄し、再度組立てて、ドレンパンに水を強制的に投入してドレンホースにスムーズに排水されていくかを確認しました。
解決です‼
とりあえず時間の無い中での緊急対応だったので「次回の全体のエアコン洗浄の際にこちらのエアコンも洗浄対象にしておいてくださいね～」とお伝えして作業終了。
隠蔽配管の特長ですが、ドレンホースを水平に走らせる距離が長い場合があります。
勾配さえ付いていれば水は流れていくのですが、どうしてもドレン（結露水）にはホコリやスライム状、ゲル状になったバイオフィルムの残骸が混ざります。
それらは流れ切らずに水平に走らせたドレンホース内に沈殿していきます。それが堆積すると詰まりとなり、ドレン（結露した水）が排水さずエアコンから溢れ出して水漏れとなります。
エアコンクリーニング業者からすると、仕方なく隠蔽配管で水平にホースを走らせるしかない場合でない限り、ドレンホースは本体からすぐに垂直に降ろして欲しいものです。
ご参考になれば幸いです。
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