全館空調本体のエアコンを分解洗浄
最近テレビCMでも『全館空調システム』を売りにする住宅が増えてきました。
普通の家庭用エアコンとどう違うの？と言いますと、普通のエアコンは言うなれば『個別空調システム』で、各部屋に1台エアコンを設置してそれぞの部屋を空調（冷房・暖房）するのが従来のよくある空調です。
一方で全館空調システムはエアコン本体が一台あって、その一台で全館＝全部屋・廊下の空調を賄う仕組みのことを言います。
メリットは家中がどこでも快適な温度を保てる点です。
夏場であれば、個別空調だとリビングは涼しいけど、廊下に出たら厚い、自分の部屋に戻ったらエアコンを点けていなかったので暑いということになりますが、全館空調だと家の中ならどこでも一定の温度に保たれていて快適と言うことになります。
これだけ聞くと『全館空調、めっちゃええやん！』となりますが、当然デメリットもあるわけで、その一つに、
全館の空調を担う本体となるエアコンは常にフル稼働のため汚れやすい
という点です。
そして、エアコンとしての構造も基本的には家庭用のエアコンと変わらないため、
やっぱり汚れます。
そして、本体は室内インテリアの関係で隠蔽されているので、日常のお手入れが忘れがちになりやすく、本格的なエアコンの分解洗浄もやりにくく業者を選ばなければならない点があります。
（今回は全館空調メーカーさんからの依頼につき、本体外観は割愛）
最も汚れるのがこの送風ファンです。
写真のようにファンの羽根にモコモコとしたカビが形成されると、風量の低下につながり、すなわり冷房・暖房効率の低下につながりますので、しっかり洗浄。
全館空調のエアコンの場合、本体は隠蔽された目立たない場所に格納されていますので、住人の動き回るようなリビングに設置された壁掛け等の個別のエアコンに比べれば熱交換器のホコリは多少は少ない傾向にあります。
ですが、こちらも冷暖房効率にダイレクトに影響しますので、高圧洗浄で綺麗にします。
送風口も、ファンがあれだけカビの胞子がモコモコ形成されていると、飛散したカビが送風口の中に付着繁殖して、黒い斑点状の汚れが付着しています。
こちらも洗浄で綺麗にします。
ドレンパンに関しては全館空調だろうが個別であろうが、水分がダイレクトに溜まりますので汚れます。
こちらも洗浄。
戸建ての住宅に採用された全館空調本体のエアコン洗浄にお困りな方、ご参考になれば幸いです。
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