『清掃の「職人学」と「経営学」』セミナーを聞いて

講演会

開業して14年、この手のお掃除ビジネス系の講演会に初めて受講者として参加しました。

そもそもこの講演もX(旧Twitter)やYouTubeを中心にしたSNSの繋がりから主催されたもので、開業当時では考えられなかった、時代を象徴している講演会と言えます。

講演会

講師は掃除系YouTuberで、俺たちのきよきよさんこと、

お掃除職人きよきよさん。

そして掃除業界に技職人シリーズの洗剤で一大ブームを巻き起こした世界の洗剤王こと

允・セサミの山口社長

でした。

詳細は主催者側からなんらかのデータの広報があると思いますので、かいつまんで印象に残った議題をご紹介したいと思います。

単価アップのタイミング

お掃除ビジネスを始めると必ず

丁稚奉公期があると。

これはどこかで下積みを経験して技術的な基礎があった上で独立したとしてもあり得ます。

世の中では賃上げ、値上げ、単価アップ、高単価の仕事を狙うべきだという風潮がありますが、

丁稚奉公期は単価にこだわらずとにかく受けるべき

と言うことで、これは納得でした。

X(旧Twitter)上でも『私はワンルームの清掃で3万円です・5万円です』『そういう案件をねらうべき』という言説が出回ります。
丁稚奉公期の辛い時期には垂涎の話です。

ただ残念ながら、そういった案件は技術も経験も知識も情報も少ない丁稚奉公期に狙っても取れないし取れても結局継続することは出来ないのです。

単価にこだわらず数をこなし、経験を積み、業界の構造や階層、隠れたニーズ、交渉力等を身につけ、成長期に入ってからそこで初めて単価アップを考えるべきだということです。

余談ですが、開業したての清掃業者さんがく〇しマーケット的な比較・仲介サイトで、低価格で仕事を取るのも今の時代の丁稚奉公期だという例えも腹に落ちました。

誠実さが武器になる

清掃の職人の付加価値とは?という議題で、きよきよさんは

誠実さ

をあげられました。

清掃業界には営業力や交渉力に自信がない人、多いんじゃないでしょうか?私もその一人です(笑)

営業力や交渉力が無くとも、誠実さがあれば、それは十分な付加価値、武器になるということです。

きよきよさんもおっしゃっていましたが、清掃の仕事でクレームゼロというのはあり得ない、クレームが出た際の対応が重要になる、その際に誠実さが問われると。

これは私も経験上、元請けさんはもちろん清掃品質=職人の実力も見ていますが、誠実さも取引継続の重要なポイントとして見ているということは感じています。
経験豊富=過去何人もの清掃業者を見てきた元請け担当者さんは、ダメな清掃業者、良い清掃業者の線引きのポイントを持ってらっしゃいます。その線引きの重要なポイントの一つが誠実さです。

ただ、ただですね、業界のことを悪く言うようで気が引けますが、正直者・誠実な者が馬鹿を見る面もあるのが清掃業界の一面としてあると私は思っています。

おそらくそんな悔しい思いをされた方も多いのではないかと思います。

まずは誠実な対応をとることは必須ですが、誠実さが通じる相手かどうかの見極めも必要だよな~と思います。

ただこの点も経験上、丁稚奉公期は見極めがつきません。

丁稚奉公期の浅はかな自身の知見や情報、考え方で『誠実に対応しても仕方ねえや!』と間違った見極めで対応してしまってもこれまたよろしくありません。

私の経験上言えるのは、こちらが『この元請けさんの案件は継続して受けて行きたいな~(単価面だけでなく)』と思える元請けさんほど誠実さを重視していると言えます。

おわりに

講演は2時間でしたが、山口さんもきよきよさんも話し足りない、参加者も質問をもっとしたい、と時間が足りないぐらいの内容でした。

ランチェスター戦略、プリンセスマーケティング、SNS運用、単価アップ期に丁稚期の低単価案件は切ってはならない、運気を上げる習慣、等々深堀りしたい議題が盛り沢山でした。

あまり講演内容をネタバレすると主催者の清掃太郎さんに怒られそうなのでこの辺まで(笑)

以上で参考になれば幸いです。
詳しくは主催者さんからの広報をご期待いただければ!


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