わらしべ長者とハウスクリーニング業
おとぎ話の『わらしべ長者』、
仏様にすがった主人公に『今から最初に手に入ったものを大切にせよ』というお告げに従い、お堂を出てつまずいたとき手につかんだ藁に、飛んできたアブをとらえてくくり付け、それからミカン、布、馬、田と交換して富を得ていくお話。
つい先日、何十年ぶりかにそのストーリーに触れ、このおとぎ話が
全く違った形で自分の中に腹落ちしたのです。
これ単なる運のいい男の話だよな~とかビジネスに置き換えたサクセスストーリー程度にしか思っていませんでした。
しかし、先日この話を改めて耳にした際に、まったく違って聞こえてきたのです。
仏様はこう言ったのです。
『今から最初に手に入ったものを大切にせよ』と。
そしたら主人公が最初に手にしたものは『わらしべ=藁の茎』ですよ?
おとぎ話ではそのままストーリーはさくさく進んで行きますが、ビジネスに置き換えたらどうですか?
藁ですよ?ドラクエの『ひのき棒』以下じゃないですか?
普通、いくら仏様のお告げとはいえ藁はノーカウントとしたいところではないでしょうか?
このおとぎ話の一番すごいところは、その後の価値の交換といったビジネス的な要素ではなく、
最初に手にした『藁しべ』という商材を信じて持ち続けた主人公の覚悟にある
ということなんじゃね⁉と驚嘆したのです。
ハウスクリーニングの業界に入ってくる人って、学校を卒業してすぐに入ってくる人は少なくて、ほとんどは転職組であったり脱サラ組だと思うのです。
どこか、一念発起、人生の分岐点的に、それなりに覚悟を持ってハウスクリーニングの業界に入ってきていると思うわけです。
それこそは神頼みしながら。
でもおとぎ話の主人公のように早々につまずくわけですよ。
『甘くなかったわ~』
『手に職だと思って始めたけど全然食べていけないわ~』
と、ハウスクリーニングが藁しべのように心もとない存在だということに気づくわけです。
おとぎ話では『藁しべかよ、役に立たねえよこんなもの、仏様これは無いわ~…どうするよ?捨てるか?』といった主人公の心の葛藤は描写されていません。
けど普通は葛藤しますよね?
ここで私が言いたいのは、始めたからには辞めちゃだめだとかちょっと壁にぶつかったからって転職しちゃだめだとか、そういうことではないのです。
でもどこかで、
『私はこの掴んだ藁しべで勝負する』
と覚悟を決めて、貫かなければならない瞬間は必ずあると思うわけです。
それがハウスクリーニングであるかどうかは別にして。
このおとぎ話は、藁しべに虻(アブ)を括り付けた創意工夫とか、その後の顧客ニーズや顧客インサイトをついた取り引きに注目してしまいがちですが、
その覚悟を決めたられた主人公だからこそ、その後のサクセスストーリーがあったんだと思った次第です。
当社、コジワンサービスにもサクセスストーリーが待ってますかね?
お仕事ください‼
以上ですw