自分のためだから頑張れ…ないを乗り越えるには
一人で起業して一人のまま自分の思うようにやっていけるのもハウスクリーニング業のいい所とも言えます。
特に個人事業主は自分のためだから頑張れるという側面があります。
しかし、私などは自分のためとはいえ、肉体的にも精神的にも辛い作業は嫌にもなりますし、失敗すれば凹みますし、なかなか立ち直れないものです。
楽をしたい感情や、様々な娯楽の誘惑に負けてしまう時もあります。
しんどいけどやらなければならないことになかなか手が付けられず、情けないことに自分のための仕事とはいえ頑張ることが出来なくなる局面があるのです。
そんな時に助けられたのは雇用した社員スタッフ達でした。
起業して数年は、自分のために必死で頑張りました。
2年目から人を雇い始めた際は、仕事は自分のためでもあるが、雇った社員のためでもあるのだと、社員のためにも仕事をしてきたつもりでしたが。
しかしある時期、会社の成長は頭打ちになりました。
売上ももちろんですが、人が定着しない。
雇っても雇っても辞めていくの繰り返し。
身銭を切って、手塩にかけて育てた社員が辞めていくのは本当に堪えます。
「ああ、もうこれが限界か~、今いる社員の子らもとっとと独立でもしてもらって会社を解散してやろうか…」
なんて考えも頭をよぎりました。
でもある時、表面的には『社員のために』としてきたことが、振り返ってみれば、結局のところ自分のための雇用に過ぎなかったことに気づいたのです。
それでは人が定着しないわけです。
そこで改めて自分のためではなく、社員のための会社づくりに本気で取り組むことにしました。
すると、自分のために頑張るより、社員のために頑張ることに本気になったところ、それまで限界と感じていた壁を超えることが出来たのです。
まだコロナ禍を振り返るには早いですが(この記事は2022年6月作成)、志も新たにした2019年に新規に4人も雇用しました。
その矢先に翌2020年の春にコロナ禍に見舞われました。
在宅訪問型のハウスクリーニングがメインの当社ですので、当時はこの先一体どうなるのか?全く先が見えなくなりました。
しかし終わってみれば結果、2020年、2021年と会社としては過去最高益を実現しました。
もし昔のように自分のためだけに仕事をしていたらこの結果は無かったと思います。
それこそ自分のことだけ考えていたら、先の見えない不安に押しつぶされ、自分の保身のみに走って「こういう時は何をしたって無駄だから全員自宅待機だ~。給料はろくに出ないけど我慢してくれ~」と言って縮小させていたかもしれません。
人は自分のためだから頑張れる。
もちろんこれも事実です。
しかし、意外とそれは続かないものです。
むしろ
人は誰かのためにこそ頑張れる。
そう実感したのです。
それは事業主の私だけではありません。
社員もそうなのです。
社員も自分のことだけしか考えていないと頑張れないのです。長続きしないのです。
社員も同僚スタッフのためであったり会社のために頑張った方が頑張れるのです。
教え合ったり、助け合ったり、協力し合った方が頑張れるのです。
『お前はいつまでも人の手を借りやがって!』
と昔は叱咤していましたが、
今は、どんどん手を貸していこうぜ、遠慮なく手を借りていこうぜ、とした方が実は皆んな頑張れるのだと気づきました。
そんな私たちに是非とも頑張る機会として
お仕事ください‼
お声がけお待ちしております(笑)