地獄の面接
入社希望者さんとの面接、自分では当然というか、合理的というか、お互い実りのあるものにしようとしているだけなのですが、当社の面接はどうやら特殊なようです。
一つに、面接にかける時間ってどのくらいなんでしょうかね?
当社は平均で2時間、長いと4時間程度です。
え、長すぎます?
Twitterで面接にかかった時間についてつぶやいたら
『それは地獄!長すぎる!』
『希望者さんが可哀想だ!』
『すでにパワハラ!』
等々、非難ごうごうでした…(ピエン)。
私は面接とはお見合いと一緒だと思っています。
これから人生の大半を一緒に過ごしていく相手を決めるわけですから、30分やそこらで決められるわけが無いと思っています。
それは、私(会社)が…ではなく、入社希望者さんがです。
面接の冒頭必ず伝える言葉がります。
「面接という形をとっていますが、選ぶのは私(会社)ではありません。選ぶのは貴方です。」
と。
「選ぶに足る会社かどうか、この面接で私や会社をよ~く見極めてください。で、入社するかどうかをよく検討して結果を後日また連絡ください。決めるのは貴方です。」
と。
私(会社)の方が合否判定の連絡を待つ立場になります(ドキドキ)。
お互いお見合いのようなスタンスに立って、趣味嗜好、質問や要望・希望、考え方、譲れない条件、期待する方向性等々を説明したり、確認しあおうとしたら、30分ではとても終わらないと私は思うわけです。
2~4時間の長時間にわたる(地獄の)面接の終わりに改めて伝えます。
「家に持ち帰って、じっくり検討してください。いつまでに結論を出してと別に期限は設けません。1か月後でも2か月後でも構いません。ご連絡お待ちしています。」
と入社希望者さんに伝えて終わります。
その後は色んなパターンがありました。
その場で『いえ、もう入社の方向でお願いします』と決断される人。
3か月後に『私のこと覚えて頂けていますか?あの時面接した者です。遅くなりましたが入社させてください』なんて子もいました。
数週間後に『もう一度、面接させてください。聞きたいこと、確認したいことがいくつかまた出てきたので』という子もいました。
『じゃあ入社で。あ、今日、母親と一緒に来ているので会います?』と言われ「これはどうもお母さん、息子さんをお預かりいたします!」とご挨拶したレアケースもありました。
残念ながら、そのまま連絡が来なくなる人もいました。
それっきり連絡が来なかった方は、やっぱり面接時間が長すぎたんですかね…。
(おしまい)