3歩歩いて2歩下がるという進み方

水前寺清子さんの『三百六十五歩のマーチ』の歌詞に

幸せは歩いてこない、だから歩いてゆくんだね~。
一日一歩、三日で三歩、
三歩歩いて二歩下がる

という歌詞があります。
有名ですよね?

え?水前寺清子って誰?
え?ちょっと世代が…
という声は認めません。

3歩歩んで2歩下がる

会社経営って…なんてくくりだけでなく、
個人事業でも、
競技スポーツでも、
人生においても、

一歩進んだという結果は、
すべからず、三歩歩んで二歩下がった、

3-2=1

だと思うわけです。

また3歩の歩みは同じベクトル(方向+力)での3歩ではなく、
場合によっては三つのベクトルでの合計3歩かもしれません。

この場合の捉え方としては

3勝2敗で1勝を得た。

という方がわかりやすいかもしれません。

もっと言うと

確実な一歩一歩の前進や確実な1勝1勝の積み重ねは無いと思うわけです。

必ず前進と後退、勝ちもあれば負けもあるのだと。

三歩進もうとしない限り1歩の前進は得られない、三歩進もうとして初めて1歩の前進があるのだと。

ある意味ではネガティブシンキングとも言えるかもしれませんが、私はそういうものだと常々思うようにしています。

当社の話になりますが、
直近の2年間で作業スタッフを3名を雇用し、2名が退職しました。

まさに三歩歩んで二歩下がった形です。

2名退職したことは本当に残念ですし、ぶっちゃけ凹みます。

経営者として常に最善を尽くすものの、必ず退職者は出ると思っています。
これは辞めていく人が悪いわけでも、会社側に問題があるわけでもなかったとしても、起こりうることだと。

スタッフを信頼し、社員に末永く会社に居続けてもらえるよう労働環境や報酬制度、福利厚生といった社内環境を最大限に整えつつも、同時に辞めていく社員に備えて増員を図っていくことは矛盾しないのです。

スタッフに対して
「こいつらはいつ辞めるかわからんからな~」と信用していないということではないのです。
信頼しつつ、環境を整えつつ、皆に一生この会社で頑張って欲しいと行動しつつも、退職者が出ることも想定して増員を図る。

私が人を雇用し続ける理由の一つには、この『三歩歩んで二歩下がる』理論が背景にあります。

『社長、また人雇うんですか?今で十分足りてるじゃないですか?仕事あるんですか?』

と採用を決めるたびにスタッフに心配されます。

うん、仕事は無いよ、今は。

だからこうやってブログを書くわけだよ。

お仕事ください‼

ってな。

(これが言いたかったw)