商売人としての原点は少年ジャンプ
私の商売人としての原点は『週刊少年ジャンプ』でした。
というと『友情・努力・勝利』的なエピソードを期待されるかもしれませんが、全く違います(笑)
小学生高学年の時、子ども会のバザーがあり、家に捨てずに何十冊と束ねて眠らせていた少年ジャンプを一冊30円で売りに出しました。
当時の少年ジャンプと言えば、まさに黎明期・黄金期ともいうべき漫画が連載されていました。
- キン肉マン
- 北斗の拳
- ドラゴンボール
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- キャプテン翼
- 3年奇面組/ハイスクール!奇面組
- ブラック・エンジェルズ
- 銀牙
いやあ懐かしい。
ブラックエンジェルスって知ってます?
暗殺者もので、今だったらPTAが絶対に黙っていないような惨殺シーンがバンバン描かれていました(余談)。
『うわっ、懐かしい!』
と、子どもから大人まで買って行き、あっという間に売り切れました。
これはまだまだ売れる‼
私は一歳年上の兄と協力して友達に電話しまくって、友達宅にある少年ジャンプを自転車で回収しては店先に並べました。
さらに50円に値上げしたにもかかわらず、またもや右から左に売り切れました。
「これは凄い小遣いが稼げるぞ!」
友達の友達にもあたり、友達も総動員して自転車を走らせ回収しまくっては店先に並べました。
「さらに値上げだ!」
「もう売り切れた!」
「〇〇君家で何十冊確保!」
「急げ!走れ!ウオーッ!」
何百冊という少年ジャンプが完売。
小学生には不相応の大金が手に入りました。
販売の様子を苦々しく見ていた子ども会の運営担当の大人たち。
気づけばバザー会場の公園の周囲は、買って読み終えたジャンプが大量に捨てられており大変なことになっていました。
大人たちは収拾におおわらわ。
次の年から子ども会のバザーでジャンプを売ることは禁止という通達が出されたぐらいでした。
あの時の熱量、高揚感は忘れられない経験でした。
まさに、友情・努力・勝利という少年ジャンプの王道のような経験でした(違う)。
この体験が良かったのか悪かったのか、自分の中で就職活動という選択肢が人生から消えていました。いよいよになったら何か考えて自分で商売したらいいやと。
これだと思えたら行動すれば、何かしらの結果が得られるという成功体験が、今の私の商売人としての原点なのかもしれません。
おかげさまで、中々の味わい深い、少年ジャンプの王道感とは程遠い人生を送っております。