人生のプライオリティ(優先順位)と仕事
先日Twitterで人生を瓶に入れたゴルフボールと小石と砂とビールに例えた動画がバズっていました。
詳しくは下記の動画を参照ください。大変シンプルで意義深い動画です。
【要約すると】
ゴルフボールは家族や大切な仲間であり一番重要なもので、人生という瓶の中をゴルフボールで満たそう。
隙間は小石といった仕事のような生きていく上で必要なことで満たそう。
砂やビールは、残った隙間に入れればいい。
砂やビールといった些末な事象で人生と言う瓶を満たしてはならない。砂やビールはなんだかんだと入る隙間はあるものだと。
限りある人生に優先順位をつけましょうということでしょうか。
自身にとってのゴルフボールとは何だろう?
概ね異論は無いし、バズるだけあって大変わかり易い。(謎の上から目線)
一つだけひねくれたことを言うと
え、仕事もゴルフボールぐらい大切じゃね?
ってことです。
こう言うと、
家族の方が大事に決まってるでしょ?
昭和の、『課長島耕作』時代のサラリーマン的発想で可哀そう…
というご指摘がありそうですが、いやいや、家庭よりも仕事の方が大事なんて思ってません。もちろん私も順位をつければ、家族が一番です。
でも家族や大切な仲間とかの価値観と同じぐらい仕事って大切じゃないですか?
ということです。
仕事よりも家族ですと言い切れる人ほど仕事人間説
親の莫大な遺産で働かなくても食べていけるとかなら別ですが(この際、バウチャー制度とか生活保護とかの議論は置いておいて)、ほとんどの一般市民は、家族が成り立つための絶対必要条件は仕事ですよね。
私はとある仮説を持っていまして、
『仕事じゃないですよ~家族ですよ~』と言えて、実際にそれを実現出来ている人は、多分本人は気づいていないと思いますが、周囲から見たら十分『あの人はゴルフボールが仕事よね』って働き方してる説
が私の仮説です(笑)
つまり、家族が一番を実現している人は、本人はそうは思っていなくても、普通の人から見たら仕事人間だったりするのです。
仕事人間が高確率で家族一番を実現する説
もっと言えば…
家族が一番を実現出来ている人は普通の人よりよく働いている説です。
ただ、ここで私の言う仕事人間、よく働く、っていうのは、
昭和の高度経済成長期の家族を顧みない『課長 島耕作』の世界のモーレツサラリーマン、24時間戦えますか~!のサラリーマンではありません。
家にも帰らず、上司と飲み歩いたり、取引先の接待で夜遅かったり、仕事を家に持ち帰って部屋にこもったり、休日返上で家庭を顧みずに働いていることではないのです。
家族第一を実現出来ている人の仕事とは
- 常に仕事に対するアンテナ・感度を高く持っている人
- 仕事に関して興味関心を強く広く深く持っている人
- 仕事に活かすべく常に学び続けている人
- 新しいことにチャレンジする姿勢を持っている人
こういう姿勢を基本ベースにして、時間や量ではなく『質』を追求している仕事人間が家族第一を実現しているということではないかと思うわけです。
この姿勢をナチュラルに、無意識に身につけて日々実践している人が現代の仕事人間ではないかと。
私のような凡人は、ナチュラルには怠惰なため、常に有意識に上記の姿勢を保つ努力をしなければなりません。
前置きが長くなりましたが、
これすなわちゴルフボールは家族と同じくらいの重要度で『仕事』であると認識しなければならないと考える理由なのです。
こう言ってもまだ『いやいやそれでも仕事より家族が一番でしょ?』という方に問いたい。
いささか意地悪な質問ですが、
「明日会社からクビを言い渡されてもそう言えますか?」と。
会社経営者の方であれば
「明日、会社が倒産したとしても同じことが言えますか?」
と。
素寒貧の価値観
今どき素寒貧(すかんぴん)という言葉は知らない人の方が多いかもしれませんが、わかり易く言えば『無一文』です。『すっからかん』です。
ただもし素寒貧も悪くないという価値観を持っていればゴルフボールが仕事である必要はないのかもしれません。
『死ぬこと以外かすり傷』と言った文芸編集者の方がいましたが、素寒貧、無一文、地位や名誉や金や住む場所や仲間が無くなったとしても自身の人生は何も揺るがないという価値観があれば生きていけると思います。
そういった方は、万が一にも素寒貧になったとしても、家族第一を貫けるのではないかとも思います。
ご家族もそんな素寒貧の状態をケセラセラと一緒に過ごし、乗り越えていけるのであれば良いのだろうと。
ただおそらくは仕事で行き詰ったり、仕事を失った人は高確率で『人生が詰む』のが今の日本の現実なのではないでしょうか?
まとめ
これ誤解の無いように補足しますが、これは何も『だから嫌な仕事も我慢してやりましょう』とか『つらい仕事も辞めちゃだめ』と言いたいのではありません。
家族や仲間・健康に対して向き合うように、自身の仕事人生を豊かにするために仕事と向き合いましょうということです。
それが結果として家族や仲間・健康の実現に貢献するんじゃないかということです。
例えばですよ、
- 会社、職場に行って言われたことをただ言われた通りにやるだけ。
- 目の前の仕事にもそれ以外の仕事にも興味も示さず、職場の人にも無関心で何が悪い。
- 取引先やお客様にも自分と関係ある業務以外関わる必要ない。
- 自社のサービスや商品、競合先や仕入元について必要以上に知ろうとしない。
『ああ、早く帰って家族や仲間との時間を大切にしよう。だって私にとって人生という瓶の中のゴルフボールは家族や仲間なんだから~!』
え、この人、怖ない?大丈夫?
と思ってしまうのです。
一家の大黒柱がこれでご家族は大丈夫なの?と。
で、繰り返しますが、だからもっと働け、長時間労働しろ、嫌でも辞めるな、嫌な上司や同僚や取引先とも我慢して付き合えってことじゃないんです。
市場の動向や世の中の流れ、経済、資格、アイデア、マーケティング、SNS、最新機器・家電、ブーム、あらゆることに興味関心を持って学ぶ姿勢。
新しい業務にチャレンジする姿勢。
新しい人間関係に興味関心を持って接する姿勢。
それらに前向きに、楽しく向き合うこと。
それが仕事をゴルフボールにすることだと思うわけです。
まあ、古き日本人的発想なんでしょうかね~。
それでは。