無垢床板についたバケツ跡の除去

京都の由緒ある某古民家にて床の灰汁洗い

無垢床板についたバケツ跡の除去

写真ではわかり難いのですが、肉眼で見るとくっきりとバケツを置いていた跡が丸く残っていました。
いくら拭いても取れず目立ってしまい困っていると当社にご相談。

『コジワンの社長さんが対応していただけますか?』

実はこのご相談、この家にお手伝いさんを派遣されている派遣会社さんからのご依頼で、お手伝いさんがこのバケツの跡を付けてしまいお客様がご立腹で何とかして欲しいとご依頼いただきました。

清掃業でご経験ある同業者さんであれば、基本的にどんな床材だろうがバケツやスプレーボトル、洗剤容器等は床に直置きしないのが鉄則なのは周知のことと存じます。

まして無垢の床板は、ポタっと洗剤のしずくを一滴床に垂らしただけで、いや洗剤ではなくとも水を垂らしただけでも無垢材はしずくの跡が消えなくなる場合があります。

そのお手伝いさんの経験や指導体制がどれほどだったかは伺い知れませんが、自社のスタッフでも新人などは口を酸っぱく、耳にタコが出来るぐらい言い続けていても直置きをやってしまって先輩スタッフにたしなめられる光景はあるあるです。

古民家の昔ながらの無垢板材の怖さについてはなおのことですので、当社であれば作業の際は、床はシートで全養生しながらするぐらいです。

しかも今回は由緒あるの地元の名士の古民家にて、この対応に派遣会社のお偉い方々が3人も来られて『大丈夫なんでしょうね?消せますよね?』と訪問前から私が詰められ…え、これ落とせなかったら当社の責任になるの⁉と超プレッシャー。。。

無垢床板についたバケツ跡の除去

夏の暑い日に嫌な汗をタラタラかきながらの作業でしたが、しゃっちょさん(社長)はやる時はやる男です。

乾いた状態を確認し、お偉方の待つ部屋に行くしゃっちょさんは、さながら手術直後に結果を報告する名医のように『手術は成功です』と言わんばかりにどや顔で報告しました。

実際には灰汁洗いという技法を使っての洗浄でした。

古民家の無垢板の風合いを損なわずに灰汁洗いするのは本当に難しい、神経を使う作業なんです。バケツの跡が消えたとしても、灰汁洗いをやりすぎてしまったら風合いが無くなって違和感になってしまうのです。

例えるならアンティーク家具が新品同様になってしまったらアンティーク感が無くなってしまうようなものです。

う~ん伝わらないかもしれませんが、きっと、同業者さんなら拍手喝采いただけるくらいの作業なんですってば(笑)

お客様もご満足、お偉い方々もご満足。やる前はドキドキでしたが、上手くいって本当に良かった良かったな施工事例でした。

以上、ご参考になれば幸いです。

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