ムッスメ(娘)画伯のTシャツを作った経緯
Twitterにて、折に触れ私の娘の絵画教室に通って絵を描いている様子をあげておりました。
親バカながら、なかなか非凡な独創的な絵を描く娘でございます。
で2021年7月1日にTwitterで下記のツイートをしました。
娘の描いた絵を写真に撮ったものをTシャツに出来る『SUZURI(https://suzuri.jp/hanahiraku)』というサービスがあり、それを利用してTシャツやその他の生活雑貨を作ってみたのです。
このサービスは作ったそのオリジナルのTシャツや雑貨を自分で買うだけでなく、売ることも出来るというサービスです。記念品を作るためというより、クリエイターの方が自分でオリジナルのグッズを販売できるためのサービス・サイトのようです。
(さも私がTシャツを作ったかのようなツイートですが、SUZURIのサイトでデザインしラインナップを作ってくれているのは全部、妻です。さも私が作ったかのような印象を与えましたこと訂正してお詫び申し上げますw)
『購入したいという奇特な方はこちらまでw』
という一文をツイートに入れるかどうか、実は迷いながら、躊躇しながらも、一つの決断を持って入れました。
まさか本当に購入してくれる人がいらっしゃるとは…
Tシャツにしたことを自慢したくてのツイートでしたが『購入したいという奇特な方は…』としたことには理由がありました。
まさか本当に購入してくれる人がいらっしゃるとは思いませんでしたが、有料で購入いただくことを紹介することに躊躇がなかったわけではありません。
まず申し上げたいのは、
Tシャツを売ることで利益を得たかったわけでは決して無いということです
娘の持つ発達障害・清掃業を選んだ理由
私の娘は、2歳の時に脳性麻痺を患い、脳に障害が残り、発達障害を持っています。
分類としては軽度なので、日常生活はそれほど問題ありませんが、普通の同年齢の子が出来ることが出来ない、精神年齢も知的レベルも同年齢の子に比べると5歳以上は低いです。
こだわりやが強く、パニックにもなりやすいです。
ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)が軽度ながら混在しています。
これがあのファンキーな画風に表れているようです。
私がこの清掃の仕事を選び、起業したことも少なからず、娘の将来に何かの役に立ってくれれば、将来一緒に働くことも出来る仕事をという想いがありました。
また、前職が出張につぐ出張で家庭を留守にする期間が長い生活をしていたため、どの程度の障害が残るのか、出るのかわからない娘の成長と育児に父親として少しでも関わりやすくするために、清掃の仕事を選んだという背景があります。
ちなみに現状、娘は私の仕事には一切興味は示しておらず、将来の夢はマクドナルドの店員になることだそうです(笑)(涙)
そして清掃の仕事は結局多忙(清掃業によるものではなく私のポンコツさのせい)で育児になかなか参加出来ず、妻に任せっきりになっているダメな父親です(反省)
Twitterやブログ、何かの形で娘のことを紹介したいな~とぼんやりと以前から考えていました。
社会への受け入れを願う親として
障害を持つ娘ですが、私も妻もなんら悲壮感もなく、愛し育てています。育児に手を焼く苦労は他の家庭と比べ特別苦労しているとも思っていません(妻に任せっきりのお前が言うなという声が天から聞こえそうですが)。
ただ中学生になり、見た目もぐんぐん大きくなってきた今、唯一の不安は娘が社会との折り合いをつけて、受け入れられ、居場所を作ることが出来るのか?という点は、親としてモヤモヤとしています。
私や妻が生きている間は何とかなるとしても、どこかで居場所を見つけ、支えを受けながら生きて行かなければなりません。
今回、写真をもとにオリジナルのTシャツを作れるサービスはいくつもありましたが、『SUZURI』というサービスに魅力を感じたのは、その作ったTシャツを販売できるという点でした。
娘の創作物を世に出し、売れるかもしれない…
これは売れた時の利益というよりも、娘の存在を認めてもらったという証になる、将来社会に出ることを考えた際の心の支えになるのでは?という想いから、このサービスを妻と利用してみました。
購入いただいた方に心から感謝
自分でも躊躇はありつつも、Twitterで掲載したこと、購入を募ったことに、いろんな意味で軽率であったかなという想いもありました。
実際に購入していただいた方が本当にいらっしゃったことで、よりその軽率な点を一瞬後悔しましたが、それよりも『娘が認知され、その価値を認めてくれる人がいた』ということに、社会の人の寛容さ、温かさへの感動・感謝と娘の将来に対する安堵を強く感じた次第です。
今回のご購入は娘への「祝福」であり「支援」だと思っております。
得られました利益に関しては、娘の将来のために大切に使わせていただきたいと存じます。
今後ともムッスメグッズのラインナップの増強に夫婦で努めてまいりますので、より一層のご購入のほどを、ゲヘゲヘゲヘ(←おいっ!)
この度は本当にありがとうございました!
今後ともムッスメの愛すべきキャラクターと画伯の創作にご期待ください!