職人さんってやっぱカッコいい!

職人になることに憧れたある出来事

私は現在のハウスクリーニングの仕事を始めるまで、前職は機械・工具のメーカーで働いていました。
一応は営業職でしたが、小さな会社だったため、メインの営業だけでなく設計・製造組立・検品、納品時の据え付け・メンテナンスと何でも屋で、スーツよりも作業着でいる方が多いくらいでした。

職人さん
自分はどの分野にも精通している、という自負もありましたが、こと機械装置の製造や機械加工のプロである職人さんには「かなわないな~」「すごいな~」という職人さんへの強い憧れがありました。

ある時、お客様に納品した機械装置に不具合が発生し、現地でメンテナンスを要することに。私と同い年の気の合う職人さんと現場へ向かいましたが、その装置はプレスラインに組み込まれたもので、装置は油まみれ。

二人で装置を取外し、部品を交換しては動作確認し、また調整し直しては動作確認を繰り返して、また装置をラインに戻して作業完了。
しかし、作業が終わった後、私は自分の作業着を見ると全身に油がべったり…。

ところが同い年の職人さんの作業服を見ると、全くと言っていいくらい汚れがついていません!
同じ作業をしたというのに、むしろ私はやはり難しい作業は職人さんに頼りっぱなしでいたにも関わらず、圧倒的に汚れているのは私だけという…。

あまりの差に驚いた私は職人さんに

「どうしてそんなに作業着が汚れていないの!?」と質問しました。

すると職人さんは

「いや~、作業着汚して帰るとお母ちゃん(奥さん)が怒るからね~」と。

当然のことながら、それは謙遜してのセリフ。
本当に奥様に怒られるのが嫌で作業着を汚さないように汚さないようにと作業していたわけではありません。

経験上、無駄のない身体の使い方や、効率のいい作業手順、装置のどこを持って支え動かせばいいか、工具の扱い方、すべてが「熟練」していると作業着に汚れが付くことなく作業を完了させることができるのです。

その言葉を聞いた私は、職人さんの謙遜した謙虚な姿勢も含めて
「カッコいい!やっぱプロの職人さんってカッコいいわ~!」
と尊敬したものでした。

新人を見ると思い出す

新人や経験の浅い子は、例えば浴室クリーニングをさせると、それはもう服を着たままお風呂に入ったのか!?というくらいびしょ濡れになって浴室から出てきます(笑)
新人は会社から支給したポロシャツや作業着も短期間で「新しいのを支給してもらえませんか…?」「えっ!もうそんなボロボロ、汚ったないのしかなくなったんか!?」となります。
道具もしかりで、ブラシなどはアッという間にブラシの毛が開いてクシャっとしてしまい、すぐ駄目にしてしまいます。

今では私もスタッフに、
「俺なんかこのブラシもう1年以上交換せず使ってるぞ」と自慢したりしています。
とまあ、自慢をしているようでは謙虚でクールな職人にはまだまだ程遠いということでしょうね(笑)


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