職人の価値

先日、ニュースで建築職人が不足しているという内容の特集が組まれていました。
職人の価値
当社のサービスの「清掃」も分野としては建築の業界に分類される仕事が多く非常に興味深く見ました。
東京オリンピックの開催決定や復興需要、国土強靭化計画等によって建築関連の仕事は好景気に入っているそうですが、仕事は多いが現場の技術者・職人が、圧倒的に不足しまた高齢化していることが問題になっているとのこと。

もともと「3K」と呼ばれる仕事でしたが、リーマンショック以降、拍車がかかったのがそういった現場に従事する職人の作業単価が大幅に下落したのが大きな原因となっているとの分析。
特に若者の作業単価がコンビニのアルバイトの賃金と大差が無いレベルまで下落してしまい、そのためあえて3Kの仕事に就く若者が減少してしまっているのが現状と。

清掃の業界で建築関係の仕事では、例えば新築のマンションが建設されれば、建築直後のマンションはホコリや木屑、資材カスが散乱していますので、それを入居者が気持ち良く入居できる状態に掃除します。ちなみにこれを「建築美装」と言います。
確かに、この仕事は我々清掃業者にとって、ゼネコン系の会社から降りてくる仕事で中間に何社も業者が入り、我々にまで降りてきた際には孫請け・ひ孫請けどころではありません。
当然、作業単価もアルバイトと変わらない単価で指値されてきます。

私もいわゆる職人への憧れを持ってこの業界にはいりましたが、職人の価値ってなんなんだろう?と思ってしまいます。
職人とはやはり特殊技能と経験に裏打ちされた、一般の人、アルバイトではとてもできない作業ができるのが職人だと思います。それ故に職人仕事としての付加価値が単価に反映されるべきだと思うのです。

ただ、こういった職人のノウハウも汎用化されている部分があるのも事実。
例えばDIYに代表されるように今までは大工さんやリフォーム業者さんに頼んでいたことも自分でされる人も増えてきたように、清掃も今では、従来はプロ用の業務用清掃機器も、高圧洗浄機やスチーム洗浄機といったように汎用化されて一般の方でも扱いやすく手軽な価格で購入できるようになってきています。

そういった意味では、職人の価値はより高い技術技能・品質が求められる時代に入っているということかもしれません。
特にサービス面。技術品質は当たり前、お客様との会話や説明といったコミュニケーション能力や人柄も問われていると日々実感します。
ハウスクリーニングの市場も、従来は富裕層しか活用しなかったサービスも、近年はより身近なサービスとして安価に提供しなければニーズを受容できないようになってきていると感じます。
清掃の業界も、業界全体が切磋琢磨し、より高い付加価値の提供が、適正な価格帯での施工と顧客満足の両立を可能にするのではないかと思う次第です。

職人の価値を下げるも上げるも己次第。日々精進!

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