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エアコンの空気清浄フィルターについて

空気清浄フィルターとは?

一般的にイメージされるエアコンのフィルターとは、使用者が自分で取外しして集塵されたホコリを掃除機で吸ったり、水洗いして洗浄するフィルターでしょう。

しかし、近年のエアコンにほとんどと言っていいほどそれとは別に付属しているのが、「空気清浄フィルター」があります。
名称はメーカーによってまちまちですが、その名の通り、空気を綺麗にするためのフィルターであって、その役割は集塵よりも脱臭や防カビ、防臭効果を発揮するフィルターカートリッジです。

いわゆるイメージしやすい集塵用のフィルターの内側に付属してるフィルター・カートリッジです。
空気清浄フィルター例
見た目はフィルターですが、その表面に脱臭効果や防カビ効果のある活性炭やカテキンの成分等が塗布されていて、エアコンが部屋の空気を吸い込んだ際にその空気清浄フィルターを空気が通る際にその成分がエアコン内部に循環し、脱臭・防臭・防カビの効果を発揮するという仕組みです。

一家に一台、お部屋に一台というくらいに普及が進んだ空気清浄器がありますが、その空気清浄器のフィルターの小さなものが入っていると考えればよいでしょう。

空気清浄フィルターの取り扱いについて

こまめに集塵フィルターを掃除されている方は、空気清浄フィルターを「見たことある」という方が多いかと思います。
と同時に「どう取り扱っていいかわからない」部品だと思います。

実際にエアコンクリーニングで訪問したお客様に空気清浄フィルターについて説明するとそのような「扱いがわからなかった」という回答が返ってきます。

その取扱いについては以下の点に留意ください。

空気清浄フィルターには有効期限があります

エアコンクリーニングに訪問したお客様の中で、これはほぼ100%の確立で、空気清浄フィルターに有効期限があることを知らなかったということがあります。
脱臭や防カビ効果の元になる活性炭やカテキン成分は、永久効果のあるものではありません。冷蔵庫の脱臭剤をイメージしていただくとわかりやすいかと思いますが、脱臭効果は一定期間でなくなります。

エアコンのメーカーが取扱説明書で示す有効期限は大抵が1年から1.5年です。
そして、取扱説明書には「期限が過ぎたら交換してください」とあります。

しかし実際は、そもそも空気清浄フィルターに有効期限があることすら知らないユーザーが圧倒的(というよりもほぼ100%)ですから、必然的に小まめに交空気清浄フィルターを交換している人は皆無なのが実情です。

空気清浄フィルターは洗ってはいけない

よく、集塵フィルターの掃除の際に一緒に洗ってまた取り付けていたというお客様がいますが、それはNGです。
水で洗ってしまうと、フィルター表面に塗布されている脱臭・防カビ成分を洗い流して効果を無くしてしまうことになります。

これについては購入した(使用している)エアコンの取扱説明書で確認いただきたいのですが、中には洗える脱臭フィルターもあるようですが、ほとんどの空気清浄フィルターは前述の理由から洗ってはいけませんのでご注意ください。

空気清浄フィルターは捨てましょう

以上のことから、当社ではエアコンクリーニングで訪問したお客様には、空気清浄フィルターは捨ててしまうことを推奨し、その場で外して処分させていただいています。

基本的にエアコンクリーニングのご依頼をいただく際は、エアコン購入後、数年経ってからなので、空気清浄フィルターは有効期限を経過していてもうその機能を失っています。

それどころか有効期限の過ぎた空気清浄フィルターは、本来空気を綺麗にするためのフィルターカートリッジがカビや細菌の温床になってしまう場合があります。
下記の写真のように空気清浄フィルターは繊維状のものが多く湿気を蓄えやすいことが原因と思われますが、古いものはフィルターそのものにカビが発生したり臭い菌が繁殖してしまいます。

空気清浄フィルターのカビ繁殖例 空気清浄フィルターカビ繁殖拡大

サプリタイプのカートリッジもありますが、それも古いものは下記に写真のように毒々しい状態になっている場合もあります。
サプリタイプ サプリタイプ劣化

空気清浄フィルター交換・買い換えの必要性

古くなった空気清浄フィルターを処分することを奨めると、「付けて無くても使用には問題ないのですか?」と良く聞かれますが、エアコンの動作としては全く問題ありません。

あとはエアコンメーカーが言うところの脱臭・防カビ効果が、空気清浄フィルターを付けるか付けないかで臭いやカビの発生をどの程度抑えることが出来るのか?ということです。

これについてはエアコン洗浄業者である当社がその効果の是非、有効性についてはなんとも言えません。
…ですが個人的には、有効期限通りに空気清浄フィルターを交換していれば、カビの発生や嫌な臭いが一切出ないかと考えると、付けずにいるよりは小まめに交換した方が「まだマシ」という程度の差しかないのではないかと思っています。

買い替えの際は、町の電気屋さんや家電量販店さんにエアコンのメーカー・型番をお伝えすれば部品購入可能です。
大体安いもので1,000円から高いもので3,000円程度のようです。

でもそう考えると、毎年空気清浄フィルターを買い換えるコストを思えば、2年に一回でもエアコンクリーニングを行った方が確実かなと思ったりします。
この辺はお客様のご判断ですね。


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