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エアコンをOFFにしている間、コンセントを抜く節電効果は?

夏場や冬場のシーズンが終わり、数か月単位で長期間エアコンを使用しない場合はエアコンのコンセントを抜いておくという節電方法は有効です。

一方で、シーズン中に例えばエアコンを停止(OFF)して出勤で外出する際にエアコンのコンセントを抜く、帰宅後にまたコンセントを挿して使用(ON)する、もっと短時間ではちょっと1~2時間買い物に出かける際にもエアコンのコンセントを抜く、といった1日の間にコンセントを抜き差しするような短期間でのコンセントの抜き差しをすることでの節電効果を期待される方がいます。

こうした節電の効果を期待した使用方法については、節電以前に別の観点から注意が必要です。

頻繁なコンセントの抜き差しはエアコンに負担がかかるので注意

先に述べたように数か月単位でエアコンを使用しない時期にコンセントを抜いておくことは節電効果が期待できます。
しかし、シーズン中の1日の中で数時間単位の未使用時間中にコンセントを抜くことには節電効果に関しても微妙であるだけでなく、エアコン自身に負荷がかかってしまう場合があります。

エアコンはONしていない間も予備運転をしています

シーズン中に何度か使用している際も時々、リモコンでONをしたにも関わらず、なかなかエアコンから風が出てこない、時間がかかるケースを経験したことがあるのではないでしょうか?
これは自動車でいうところのアイドリングしているのと一緒で、室外機のコンプレッサーの冷媒ガスを適正な状態(冷媒寝込み状態の適性化)にするために時間をかけているためです。また、OFF直後に再度ONした際にはコンプレッサーの圧を一旦初期値にゆっくりと戻してから再度起動するためのタイムラグだったりします。
ただ、この冷媒寝込み状態については、機種によっては強制的に起動させてしまう機種もあることから、厳密にはエアコン(室外機)には負担がかかっており、また起動時に余計な電力消費が発生します。

エアコンは未使用の時間帯でも、リモコンの信号をいつでも受信できるように待機状態にあることで電力消費していますが、それだけでは無く、前述のようなアイドリングも行っています。
このアイドリングを行っていることで起動時にスムーズに機器に負荷無く、無駄な起動電力を消費しないようにしています。

したがって、1日の中で短時間の間でコンセントを抜き差ししてしまうと、このアイドリングが行われないまま機器が起動してしまうので、待機電力の節電がアイドリング無しの起動による電力の過剰消費で相殺されている可能性もあります。また機器に機械的な負荷がかかることから、長い目で見ると製品寿命にも影響を与えてしまうことがありますので、1日の中でこまめにエアコンのコンセントを抜き差しする節電方法はお勧めしない、というのが当社の見解です。

リモコンOFFした直後にコンセントを抜くのは避けましょう

エアコンを使用後、長期間の未使用期間がある場合にコンセントを抜く際は、リモコンをOFFしてから30秒以上は待ってからコンセントを抜くことを推奨します。

これは前述のように室外機のコンプレッサーは、リモコンのOFF信号を受信した直後にコンプレッサーの圧力をゆっくりと原点(初期値)に下げる動きをしています。
その途中でコンセントを抜いてしまうと次回の使用時にコンプレッサーが原点を正しく認識せずに圧力が適正にかからなくなったり、コンプレッサーそのものに機械的な負荷がかかってしまう場合があります。

室内機の中の制御基板も同様に、リモコンでOFFした直後も様々な信号のやり取り(プログラム)や電圧の出力を行っています。
パソコンなどはわかりやすいですが、OFFした後も「電源を切らないでください」と表示が出てしばらくしないと電源が落ちないと一緒です。